Event イベント 冬~春 2015


澄んだ空気に映える街並みや夜景
散策にぴったりのシーズン到来

マカオの冬は寒すぎず、すっきりと晴れ渡る空が広がる。
年末年始から春先にかけては宗教行事が続き、デコレーションされた街やお参りをする人々の様子から、神様や家族への想いを垣間見ることができる。

イベントカレンダー2015年1月~4月

イベントカレンダー2015年1月~4月

パッソス聖体行列 3月21日・22日

世界遺産「マカオ歴史市街地区」に含まれる2つの教会をつなぐ
キリスト教行事

上:キリスト像を掲げた聖職者たちによる行列、下:カテドラルとその前に広がる美しい石畳の広場

上:キリスト像を掲げた聖職者たちによる行列、下:カテドラルとその前に広がる美しい石畳の広場

毎年四旬節の第一日曜日に行われるカトリックの宗教行事「パッソス聖体行列」では、珍しい儀式が執り行われる。
まずは1日目の夜、信者が集まり、聖オーガスティン教会にあるキリスト像をカテドラル(大堂)に運ぶ。カテドラルで夜通し祈りを捧げ、2日目にキリスト像を聖オーガスティン教会に戻すというもの。16世紀にキリスト教区が置かれて以来、今日まで続いている。
これは昔、別の教会に移されたはずのキリスト像が、いつの間にか聖オーガスティン教会に戻ってきたという奇跡のストーリーを元にしたものだ。
十字架を背負ったキリスト像を掲げ、正装した司教や信者たちが祈りの歌を捧げながら聖オーガスティン教会とカテドラルの間を行進する様子は、信者はもちろん、信者以外の多くの見物客も集まる。教会内で行われるミサは言葉や作法が分からないと参加し難いが、この行列は見ているだけでも荘厳な雰囲気が伝わってくる。
例年、聖オーガスティン教会からカテドラルへの移動は1日目の19時から、カテドラルから聖オーガスティン教会への移動は2日目の16時からスタートする。

 

世界遺産めぐり 民政総署

1584年に建てられて以来マカオの発展を静かに見守る

上:中庭へと続く廊下にも美しいアズレージョ、下:議事室。議会がない場合は、一般観光客も見学できる

上:中庭へと続く廊下にも美しいアズレージョ、下:議事室。議会がない場合は、一般観光客も見学できる

民政総署のポルトガル語の名称は「レアル・セナド」。セナドとは上院の意味で、日本でいうところの参議院を指す。ポルトガル統治時代にマカオ市政庁として建てられ、当時のマカオの中枢として機能していた。
現在は地方自治局となっており、文化活動、運転免許や飲食店の営業許可などの行政事務を管轄している。昔も今も、マカオの文化や地元の人々の生活を守る存在だ。
ちなみに目の前の広場は、当建物の名称が由来となり、セナド広場と名付けられた。

街の中心にありながら静寂に包まれた憩いの空間

中に一歩入るとすぐに高い天井のホールがあり、正面には階段。その階段を上りアーチを抜けると中庭だ。クリスマス時期から旧正月が始まるまでは、ポインセチアやクリスマスデコレーションで彩られた、絶好の撮影スポットとなる。
また、春には色とりどりの花々が咲くので、ベンチに座ってゆっくり過ごすのもおすすめ。
中庭には、マカオや民政総署の歴史が描かれた美しいアズレージョが何枚も飾られているほか、ポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンエスや作家ジョアン・デ・デウスの胸像、ポルトガルの大航海時代を思わせる天球儀の石像が配されている。ひとつひとつゆっくり眺めながら、それぞれの時代のマカオの様子を自分なりに想像してみたい。

一部には日本の手法も取り入れたマカオならではの建築デザイン

1584年に建設された当初は中国様式だったが、18世紀後半から19世紀初めにかけて南欧風へとリニューアルした。結果、正面から見た建物のデザインは、ポルトガルにある市役所を思わせるような仕上がりだ。
内装も、ポルトガル建築やヨーロッパのデザインが多く用いられている。2階にある図書館は、ポルトガルの古都コインブラのマフラ宮殿にある図書館を再現したもので、木造りの重厚な内装にシャンデリアが施されている。壁は、日本の漆塗りの手法が使われているので、ぜひ見ておきたい。ここには16世紀から収集された、約3万冊もの書物が保存されており、現在も閲覧できる。日本に関する書物もあるというから興味深い。
図書館の隣にある議事室は、新任総督が表敬訪問する際に使われていた場所。こちらの内装も当時のまま保存されている。
1階のギャラリーでは、文化・芸術の展示会を随時開催しているもので、マカオ・アートにふれるチャンスも。近年は、韓国ドラマ「宮(クン)」のウエディングシーンのロケ地にもなった民政総署。見どころは尽きない。

開館時間:9時~21時。月曜休館
※図書館は13時~19時。日曜・祝日休館入館料:無料