マカオ関連の新刊紹介


ポルトガルがマカオに残した記憶と遺産「ポルトガルがマカオに残した記憶と遺産―「マカエンセ」という人々―」。これまで日本でほとんど紹介されたことのないエスニック・グループ「マカエンセ」を通して、マカオの歴史などを興味深く掘り下げている新刊だ。

マカエンセとは、16世紀半ば以降、ポルトガル統治時代のマカオで、ポルトガル人と現地の中国人や近隣諸国の人々の間に生まれた「ポルトガル人の子孫」を指す。現在55万人を超えるマカオ人口の1%、世界全体でも1~2万人しか存在しない。

本著では、マカエンセの伝統料理「マカエンセ料理」、マカエンセのことば「パトゥア語」などを紹介しているほか、「存在しないマカエンセの定義」「日本・マカオ交渉史とマカエンセ」といったタイトルのもと、意外にも日本と繋がりが深いマカオの一面を紹介している。現代のマカエンセのインタビューもあり、そんな生の声も面白い。

ポルトガルがマカオに残した記憶と遺産
―「マカエンセ」という人々―

SUP上智大学出版/発行 (株)ぎょうせい/発売
内藤 理佳/著 定価2,160円(税込)