朝から楽しんだ街歩きのしめくくりは
優雅なティータイムでゆったりと



CAFE

アフタヌーン・ティー The Afternoon Tea
左:「ポウサダ・デ・サンティアゴ」では、陽光やそよ風も堪能して。右:コロニアルスタイルの優雅な造りの「カフェ・ベラ・ヴィスタ」。

左:「ポウサダ・デ・サンティアゴ」では、陽光やそよ風も堪能して。右:コロニアルスタイルの優雅な造りの「カフェ・ベラ・ヴィスタ」。

マカオはポルトガル風のコーヒー文化圏の 一 員であるとはいえ、観光客や高級ホテルの増大に伴って、イギリス流儀のアフタヌーン・ティーが味わえるところも多くなってきた。最近では、高級ホテルだけでなく、巷のカフェでも、高級感を演出するためにメニュー化するところも増えてきている。

そもそもアフタヌーン・ティーとは、19世紀中ほどにイギリスのとある公爵夫人が社交の場として始めた。それゆえ、本来は礼儀作法や知識、教養も問われるなど、高度な喫茶文化のひとつであったといわれる。それが、今では高級ホテル内のカフェやレストランを中心に、午後の優雅なひとときを過ごすための必須アイテムとして、形式などにこだわらずに旅行客でも気軽に楽しめるようになったのはありがたい限りだ。

通常は、ランチが終了してからディナーが始まるまでの数時間を利用して提供されることが多い。小さいテーブルを有効に活用するため、2〜3段重ねのティースタンドにマフィンやスコーン、ケーキなどが並べられ、ポットで出される紅茶と共に味わうのが一般的。

ちなみに、マカオにおけるアフタヌーン・ティーの大きな魅力は、何よりもそのシチュエーションにある。古き良き時代を彷彿とさせるコロニアルスタイルのレストランやカフェで味わえることが多いからだ。

マカオ・フェリーターミナルにもほど近い「ホテル・グランド・ラパ」内にある「カフェ・ベラ・ヴィスタ」もそのひとつだ。ここは、かつて中国返還に伴ってポルトガル領事館となった名門「ホテル・ベラ・ヴィスタ」の雰囲気を再現しているのが大きな特徴。白を基調とした店内に置かれた籐の椅子に、深々と腰を据えながらのティータイムは、かつての「ホテル・ベラ・ヴィスタ」の「テラス・レストラン」の風情同様で、何とも居心地がいい。ゆったりと回るシーリングファンから、ほのかに流れてくる涼風も心地よい。

ここでは、毎週金曜から日曜までの午後3時から5時30分まで、アフタヌーン・ティーを楽しむことができる。

左:「マンダリン・オリエンタル・マカオ」では洗練されたアフタヌーン・ティーを。中:「ポウサダ・デ・サンティアゴ」のプールサイドにも、優雅さが漂っている。右:マカオを訪れたら、一度は「カフェ・べラ・ビスタ」で過ごしたい。

左:「マンダリン・オリエンタル・マカオ」では洗練されたアフタヌーン・ティーを。中:「ポウサダ・デ・サンティアゴ」のプールサイドにも、優雅さが漂っている。右:マカオを訪れたら、一度は「カフェ・べラ・ビスタ」で過ごしたい。

のんびり派もゴージャス派も満足すること間違いなし

マカオ半島南端にあるレトロな洋館「ポウサダ・デ・サンティアゴ」も見逃せないホテルだ。玄関先に大砲が置かれていることでも分かるように、元々はポルトガル軍の要塞だったところだ。

要塞が築かれたのは1629年というから、400年近くもの歴史を誇っている。1980年代にホテルとして改装されたが、大砲横にある洞窟状の階段を上ってフロントに向かうなど、今も要塞の面影が随所に残る中世のコロニアル風のホテルである。2007年に全面改装されて以降、全室スイートとなった高級ホテルでもある。このホテルのロビーラウンジ「カスカータ・バー」と、緑が美しいテラス「ザ・テラス」で、午後3時から豪華なアフタヌーン・ティーが楽しめるのだ。

デラックス・ティー・セットには、エッグタルトやオープンサンド、カナッペ、ケーキなど十数種類ものパンやデザートなどが並んでボリュームもたっぷり。樹齢220年以上ともいわれるクスノキの大木がそびえる中庭の景観を眺めながら、中世にタイムトリップした気分でのんびりと楽しみたいものだ。

また、ウィン・マカオやMGMマカオなどが立ち並ぶウォーターフロントの高級ホテルやコタイ地区の統合型リゾートでも、アフタヌーン・ティーを楽しむことができる。ウォーターフロント周辺はマカオ半島で最も開発が進んだエリアで、ホテルが林立しているところである。なかでもおすすめは、高層ホテル「マンダリン・オリエンタル・マカオ」内のロビーラウンジ。ここでは、午後2時から5時30分まで、ティースタンドに盛りつけられた極上スイーツの数々を味わうことができる。

ポルトガル流のコーヒー文化とはひと味違った、イギリス流の格調高い紅茶文化の真髄を各ホテルの癒やしの空間で寛ぎながらも、しっかりと感じ取りたいものだ。

ポウサダ・スタイルでリゾートを満喫

マカオといえば、メガリゾートホテルの宝庫。コタイ地区には、最新の設備とエンターテイメントを備えた統合型リゾートが立ち並び、華やかなホテルライフを楽しむのに事欠かない。

その一方で街の喧騒を離れ、静かな時間を過ごせるホテル「ポウサダ」もある。ポウサダとは、昔ながらのポルトガル風のホテル&レストランのこと。マカオには「ポウサダ・デ・サンティアゴ」と「ポウサダ・デ・モンハ」、「ポウサダ・デ・コロアン」の3つのポウサダがあり、いずれも客室は20室前後と小規模。

大人の隠れ家で、ポルトガル風のリゾートライフを満喫するのもマカオならではの楽しみだ。

「ポウサダ・デ・コロアン」の客室。可愛らしい内装とタイル張りの床が印象的

「ポウサダ・デ・コロアン」の客室。可愛らしい内装とタイル張りの床が印象的