East Meets West
東洋が西洋に出会う旅 代表的なスポットを巡る王道コース


各ルートマップは、セナド広場にあるマカオ観光局ツーリスト・インフォメーションで入手できる

各ルートマップは、セナド広場にあるマカオ観光局ツーリスト・インフォメーションで入手できる

このコースは、「マカオ歴史市街地区」として世界遺産に登録されている30もの建築物と広場の中でも、代表的なスポットをメインに巡る。

スタートはお馴染みのセナド広場から。広場の向いに立つ民政総署は、日本では市役所にあたる機関。ポルトガルにある市役所を思わせるような造りなのだとか。1584年の建築当初は中国様式だったが、後に現在の南欧風スタイルに。民政総署は一部、内覧も可能なので、ぜひ立ち寄りたい。
特に、中庭とそこに続く階段の両脇の壁に施されたアズレージョは必見。マカオの歴史と民政総署の建物の歴史を物語る絵画となっている。

その脇道を上って、ポルトガルの風情あふれる聖オーガスティン広場へ。パステルカラーに彩られたコロニアル風の建物、街灯のハンギング・バスケットに咲く鮮やかな色の花々などが視界に飛び込み、束の間、アジアにいることを忘れてしまう。

ここからは、1860年に中国初の西洋式劇場として建てられたドン・ペドロ5世劇場、ザビエルの右上腕骨が安置されている聖ヨセフ聖堂、リラウ広場と、西洋風の空間が続く。
リラウ広場ではちょっと腰かけて休憩してみよう。ここは1500年代半ばに、ポルトガル人が最初に定住地として選んだ場所のひとつだ。リラウ広場は中国語で亜婆井(アポチェン)といい、お婆さんの井戸の意。ペンニャの丘から湧き出る水を、ここにあった井戸で汲んでいた歴史があり、かつての人々の飲料水源だったのだ。井戸はもう塞がれてしまったが、近所の人たちの井戸端会議は今も健在だ。

洋風の建物やカルサーダスの美しい広場などが続いたが、エキゾチックな建物が突然現れる。清朝後期の思想家、鄭觀應(テイカンオウ)の邸宅「鄭家屋敷」だ。1900年代後半に建てられ、基本構造は中国の煉瓦造り。そこに高い天井、広いホール、太い梁、繊細な透かし彫りなど、インドや西洋の内装デザインを取り入れている。まさに、東洋と西洋が出会って生まれた建築物だ。

次の見どころはマカオを代表する寺院、媽閣廟(マァコッミュウ)。航海の女神、阿媽(アーマー)を祀っている。海に対峙し、山の斜面に建つこの寺院は、正殿、正覚禅林、弘仁殿、観音閣という4つのお堂から成り立っている。寺院前は石畳が敷き詰められた広場になっていて、多くの参拝客で賑わっている。埋め立て以前、この広場は海だったため、船乗りや水上生活者は船でお参りに来ていたという。
ここでは、風車がついた赤い紙に願い事を書いたり龍盤(ロンブン)を試したりと、寺院見学以外にも楽しみがある。龍盤とは、大殿の前に置かれている、水を張った銅製の器のこと。この器の取っ手を手でこすってみて飛沫が上がると、幸運が訪れるといわれている。

ゴールはバラ広場に面するマカオ海事博物館。3階建ての館内はマカオと外国との海洋交流の歴史や航海技術の発展、港町として栄えてきたマカオの大航海時代の歴史が学べる。また、媽閣廟建立までのエピソードを立体人形劇で説明しているのも面白い。入館料10パタカ(約130円)でかなり楽しめてクールダウンもできる穴場だ。

このコースで立ち寄る各施設の開館時間は10〜17時頃。スタートのセナド広場やゴール手前のバラ広場周辺には、マカオ料理が評判のレストランもあるので、ランチ前後のウォーキングもお勧め。

左:民政総署内部のアズレージョ 右:マカオの海はもちろん、大航海時代の世界の様子もうかがえる海事博物館

左:民政総署内部のアズレージョ 右:マカオの海はもちろん、大航海時代の世界の様子もうかがえる海事博物館

左:住宅街のなかにあるリラウ広場は地元の人々の憩いの場 中上:1758年に建てられたバロック様式の聖堂、聖ヨセフ聖堂 中下:マカオの名前の由来ともいわれている媽閣廟 右:聖オーガスティン広場周辺は、世界遺産に登録された教会や図書館なども

左:住宅街のなかにあるリラウ広場は地元の人々の憩いの場 中上:1758年に建てられたバロック様式の聖堂、聖ヨセフ聖堂 中下:マカオの名前の由来ともいわれている媽閣廟 右:聖オーガスティン広場周辺は、世界遺産に登録された教会や図書館なども