Historical Trails
歴史をたどる旅 一度は行っておきたい見どころを効率よく回る


p05_01スタートは、グランド・リスボアとセナド広場の中間あたりに位置する、新馬路(サンマァロウ)と南灣大馬路(ナムワンダイマーロウ)との交差点。弧を描くように走る南灣大馬路は、20世紀初頭までは海岸線だったというから驚く。道路の外側となる現在のリスボア・ホテル周辺は、1920〜1930年代にできた埋め立て地だ。

また、通称、新馬路と呼ばれる目抜き通りは、セナド広場に面するマカオ随一のショッピング・ストリートで、いつも多くの人々で賑わっている。正式名称は「アルメイダ・リベイロ通り」だが、その名称が付く前に付けられた「新しく広い道」という意味の新馬路が100年経った今でも使われている。

ここを抜けると、マカオと中国珠海市を結ぶフェリーターミナルがある内港に突き当たる。埋め立て開発がなされる以前の20世紀初頭まで、マカオの主要港として栄えた内港の周辺は、繁華街だった古き良き時代の面影が見え隠れし、ノスタルジックな街並みが今も残る。

セナド広場、聖ドミニコ教会を抜けて、公設市場「営地街市」へ。裏手には、地元の商人が集まる集会所として使われていた三街会館(関帝廟)が。
館内には、商売の神様として信仰されている関羽が祀られている。マカオでは、ポルトガル風の広場から一歩入ったところに、中国文化の息遣いが感じられるのが独特だ。

再び新馬路を歩き、質屋博物館のある交差点を左折すると、かつて遊郭があった「福隆新街(フォッロンサンガイ)」。周辺は今も古い建物が多く残っている。
壁に「清平戯院」と描かれた建物は現在修復中だが(2015年終了予定)、かつての広東オペラ劇場。京劇のあの名女形、梅蘭芳も舞台に立ったという。現在は飲食店が集まる通りになっている。アーモンドクッキーが焼ける香りが辺りを漂い、テイクアウトのマカオ名物ポークチョップ・バーガー店や、注文を受けてからフレッシュジュースを作ってくれる果物店などが軒を連ね、食べ歩きも楽しめる。

ぶらぶらと歩いていると、内港沿いの道路「火船頭街」に出る。通り沿いに昔ながらのオイスターソース店や干物店が並んでいるのは、当時はここに多くの魚貝が水揚げされていた名残だろうか。このように、新馬路周辺の旧市街では、古い建物も多く、昔のマカオにタイムスリップしたかのような風景が見られる。

内港沿いを歩いて左手に見えてくる、この辺りでは珍しい黄色のコロニアル風建築は、かつてアヘンの貯蔵庫だったオピウム・ハウス。現在は診療所として使われている。建物の向かいはゴールのオルタ広場。
ずいぶん歩いてきたようだが、ここからセナド広場まではわずか500m。たくさんの見どころがあるエリアだったことに気づかされる。

左:バロックのファサードが美しい聖ドミニコ教会 右上:商売の神様である関羽を祀る関帝廟(三街会館) 中下:1917年開業の質屋「徳成按」は現在、質屋博物館に 右下:福隆新街はお菓子を焼く甘い香りが漂う

左:バロックのファサードが美しい聖ドミニコ教会 右上:商売の神様である関羽を祀る関帝廟(三街会館) 中下:1917年開業の質屋「徳成按」は現在、質屋博物館に 右下:福隆新街はお菓子を焼く甘い香りが漂う

右:かつて遊郭があった福隆新街。今はグルメスポットになっている 右:内港沿いでひときわ目立つ建物がオピウム・ハウス

右:かつて遊郭があった福隆新街。今はグルメスポットになっている 右:内港沿いでひときわ目立つ建物がオピウム・ハウス