1.世界遺産完歩


30のスポットで構成される世界遺産
石畳を踏みしめて、じっくり歴史を感じ取って

左:媽閣廟に結ばれている絵馬  右:民政総署のアズレージョ

左:媽閣廟に結ばれている絵馬
右:民政総署のアズレージョ

世界遺産は「マカオ歴史市街地区」としてエリアで登録されており、マカオ半島南部に密集している。世界遺産に登録されたからといって、立ち入りを制限するようなこともなく、暮らしの中に溶け込んでいる。それらを順番に巡ることで、マカオの歴史や文化、人々の生活の匂いまで感じ取れることだろう。
歴史市街地区の22の建築物と8つの広場を、歩いてまわるのがおすすめだが、時にはバスやタクシーも利用して、あるいは2〜3日かけて、寄り道も楽しみながら巡りたい。
2度目のマカオなら、建築物にもっと近づいて、ディテールにも注目してみよう。
例えば民政総署に装飾されている見事なアズレージョ。青いタイルの絵柄をよく見てみると中国らしい模様にも思え、その折衷具合が面白い。また、正面の階段を上がった通路の壁に埋め込まれた石板には、一見、古代中国の兵が彫られているように見えるが、剣と天秤を持っていることから大天使ミカエルだということがわかる。

クリームイエローの聖オーガスティン教会

クリームイエローの聖オーガスティン教会

クリームイエローの外観が愛らしい聖オーガスティン教会。ファサードにはバロック様式を象徴する渦巻き模様が窓飾りとなっていたり、教会を囲む塀の一部に十字架の透かし彫りが施されていたり。そんな小さな発見も楽しみながら巡ってみたい。
聖オーガスティン教会から南に下れば、海の守り神「阿媽(アマ)」が祀られるマカオ最古の中国寺院の媽マッコウミュウ閣廟だ。ここではちょっとした運試しができるので、試してみたい。大殿の前に、水を張った銅製の器が台の上に置かれている。これは龍ロン盤プンというもので、器の取っ手を擦ってみて飛沫が上がると、幸運が訪れると言い伝えられている。取っ手を軽くなでるようにして、水の表面に振動を伝えることがポイントだ。
こんな風に街を少し歩くだけで、西洋の教会と中国の寺院が代わる代わる現れてくるのもマカオならでは。