3.パステルカラーの街を探訪


路地裏のノスタルジックな世界が魅力のタイパと
海風が旅人を優しく迎えてくれるコロアン

タイパの旧市街「タイパ・ビレッジ」は、みやげ物店や飲食店が集まる観光スポット。しかし、タイパの本当の楽しみは裏通りにある。路地を1本入ったとたんに、パステルカラーの家が建ち並ぶノスタルジックな世界が現れるのだ。石組みの階段では猫が気持ちよさそうにお昼寝中。階段を上りきった先に立つ、クリームイエローの小さなカルモ教会は、130年もの時の流れを見守ってきた。教会からすぐのところには、ペパーミント色の5つのコロニアルハウスが陽光を受けて輝いている。かつてのポルトガル高官の別荘で、現在はタイパ・ハウス・ミュージアムとして一般公開されており、当時の暮らしぶりがうかがえる。
さらに南のコロアンまで足を延ばせば、海風がバンヤンツリーの梢を揺らすのどかな集落。クリームイエローの外壁の聖フランシスコ・ザビエル教会では、青空色の礼拝堂も見逃さずに。
教会裏手に広がる迷路のように入り組んだ路地には、淡い黄色やペパーミント色の小さな家が肩を寄せ合っている。軒先に干された洗濯物でさえ絵になる一画だ。
こんなにもパステルカラーの家が多いのは、もともと漁村だったからか。ポルトガルを含む地中海沿いの南欧諸国には、カラフルな家がひしめく風景がよく見られる。それは漁師が、海上からでも自分の家がわかるように色を塗ったことが始まりだとか。マカオに移住したポルトガル人が郷への想いを込めて、自国と同様の漁村を形成したのが、現在のタイパやコロアンに残る町並みであろう。

左:コロアンの路地裏に並ぶ家々  右:タイパ・ハウス・ミュージアムは内覧も可

左:コロアンの路地裏に並ぶ家々
右:タイパ・ハウス・ミュージアムは内覧も可