市場内のフードコートでローカルグルメに舌つづみ
紅街市とその周辺の屋台街を巡り歩いた後は、マカオ観光の中心地ともいうべきセナド広場近くにある營地街市まで足を延ばしたい。義字街からなら、消防博物館のある鏡湖馬路をひたすら南下して、モンテの丘から聖ポール天主堂跡をたどっていくと、20分ほどで到着する。広場の噴水の手前を右折すれば、地上6階建ての營地街市の巨大ビルが見えてくる。
かつて屋台街として賑わっていたところに建てられたもので、正式名は營地街市市政綜合大樓。地庫1から3樓(日本の地下1階から4階に相当)までのフロアーに二百数十店舗もの生鮮食品店がひしめくという巨大さである。地庫1が鮮魚売り場で、地下が鮮魚売り場に加えて卵や雑貨の売り場も。1樓が精肉売り場で、2
樓が野菜売り場、3樓が野菜売り場と熟食中心という名のフードコートである。
ここでは、何よりも真っ先に3樓のフードコートへと向かいたい。フロアー中央に15店舗もの飲食店が集まり、その周りに椅子、テーブルが並んでいる。客は気に入ったお店で料理を購入したら、好きなテーブルに座って食べるシステムだ。鍋料理(2人前から)などは、店先で注文した後、お店の人がテーブルまで運んでくれるので、のんびり待っていよう。お粥は22パタカ前後、チャーハンなどは30パタカ前後と、どれもお手頃価格なのがうれしい。
時間に余裕があれば、營地街市の1本西側を南北に連なる營地大街へも立ち寄っておきたい。こちらはマカオきっての干物店街で、ホタテやアワビ、干し牡蠣、魚の浮き袋などの高級食材が並んでいる。時には「ヤップンパォコィーチョイコウカップ!」(日本産のアワビが最高!)と店主にすすめられることもあるが、値段のほうも目が飛び出るほど高いことも多い。少々の懐具合では、手が出ないというのが正直なところ。「いつか思う存分味わえる時が来るように!」と願いながら、ひとまずは目で見て楽しむに留めて市場巡りを終えた。