水辺で涼を楽しむ大人の夏


 

Cooling Off in Summertime by the Water

マカオ半島のベイエリアに立つ「マンダリン・オリエンタル・マカオ」のプール。対岸を結ぶ橋を望む広々とした光景が気持ちいい。

マカオ半島のベイエリアに立つ「マンダリン・オリエンタル・マカオ」のプール。対岸を結ぶ橋を望む広々とした光景が気持ちいい。

Poolsideで優雅な時間

「デッキチェアでゆったりくつろいで冷たい飲み物を飲んでいると、本当に来てよかった、と思うんですよ」そう話すのは、東京から、両親と「親孝行旅行に来ました」という30代の姉妹だ。くつろいでいたのは、ホテル「マンダリン・オリエンタル・マカオ」のプールサイドだ。

「マンダリン・オリエンタル・マカオ」は、世界中にファンを持つ名門ホテル。マカオ半島のウォーターフロントに建っており、その見晴らしの良さでも人気が高い。プールサイドのデッキチェアに横たわれば、広々とした海に伸びるマカオ・タイパ大橋、その先にタイパ地区が望める。絶好のロケーションに建つこのホテルのプールは、コタイ地区のリゾートプールに比べるとぐっと小規模。その分、静かでゆったりとくつろげる。「ジムとウェルネスセンターが広くて、マシンもたくさんあるので、泳いだり運動したり、休日を自由に使えるのが魅力。

波のプールや流れるプールはないけれど、その分、子供たちの姿は少なくて、大人同士でプールサイドを楽しむにはこのホテルはぴったりなんですよ」と、さきほどの姉妹。デッキチェアのそばにはバーコーナーが備えられ、冷えた果物や飲み物が用意されている。夏のマカオで、冷たい飲み物を楽しみながらミステリー小説を読む、などという楽しみもここなら実現できそうだ。

エッフェル塔の前で泳げるのは、マカオならでは。パリのリュクサンブール公園をイメージした街灯やオブジェ、優雅なたたずまいは大人が水辺を楽しむのにぴったり

エッフェル塔の前で泳げるのは、マカオならでは。パリのリュクサンブール公園をイメージした街灯やオブジェ、優雅なたたずまいは大人が水辺を楽しむのにぴったり

モンテカルロの雰囲気の中でくつろぐ

開発が進んでいたマカオ半島の「マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ」内に、2017年2月に「レジェンド・パレス・ホテル」がオープンした。南フランスをイメージしたこのホテルは、「モンテカルロ風」のインテリアや雰囲気が特徴で、静かな大人の雰囲気が漂う。

もちろん、プールも大人仕様だ。プールを囲むようにカバナが並び、白いクッションのデッキチェアが置かれている。「モンテカルロ風」でもありながら、バリ島のリゾートのような雰囲気も漂う。青い水をたたえたプールはあまり広くはなく、泳ぐというより水辺でくつろぐのにちょうどよい。

「ここにいると、マカオ半島の喧噪はほとんど感じません。陽射しをよけてくれるカバナのおかげでのんびり眠っていても心地よいですよ」と同ホテル。いつか映画で見た”大人のプールサイドでの過ごし方“が楽しめそうだ。

湖畔の涼風に吹かれて散策を

マカオ半島の南灣湖は国際ドラゴンボートレースの会場としてもおなじみだ。この湖畔は大人が散策するのに楽しいスポットで、「最近は新しいレジャーエリアがオープンしています。クリエイターたちが作品を展示したり販売したりするショップやカフェ、個性的な本屋さんなどちょっとこだわったお店が多くて、覗いてみると楽しいですよ」と地元のガイドの女性が教えてくれた。

このお勧めの場所は、「アニム・アルテ・ナンワン」。昨年6月に誕生したこのアートなスポットは、聖ローレンス教会やドン・ペドロ5世劇場といった世界遺産が集まるエリアにも近い。この施設は、マカオ文化局、スポーツ局、観光局、観光学研究所の共同プロジェクトで実現した。

南灣湖沿いの「アニム・アルテ・ナンワン」前のプロムナード。地元の芸術家や学生たちによるアートスペース、やペダルボート乗り場があり、灯りがともり始める夕暮れの美しさは格別

南灣湖沿いの「アニム・アルテ・ナンワン」前のプロムナード。地元の芸術家や学生たちによるアートスペース、やペダルボート乗り場があり、灯りがともり始める夕暮れの美しさは格別

エリア内ではカルチャー&クリエイティブショップやブックマーケット、ペーパークラフトやパペット(人形)製作などのアート体験も楽しめる。新しい物好きのマカオッ子から家族連れの観光客まで幅広い人気を集めている。「エリア内の施設は22時までオープンしているところがほとんど。夏は夕方から夜、涼しくなってから訪れるのもおすすめです。ライトアップされたホテルやマカオタワー、マカオ・タイパ橋など、ロマンチックな夜景も楽しめますよ」という。

また南灣湖畔を歩いていると目につくのが白鳥型のペダルボート。ちょっとおどけた表情で、ぷかり、ぷかりと湖上に浮かぶ姿を見ると、「乗ってみたい」という気分になる。「ペダルボートは2人乗りと4人乗りがあります。熟年のご夫妻や大人同士のご家族がご一緒に乗ってみると、昔、デートしていた時の気分に戻れそうですよ」とガイドの女性がウインクしてみせた。白鳥型のペダルボートで、のんびりといく”湖上散歩“。マカオの湖畔で、青春時代の甘酸っぱい思い出にひたるのはいかが?

ゴージャスな噴水で涼む

「ウィン・マカオ」前の噴水。音楽に合わせて踊る水の競演は、ひとときの涼になる。

「ウィン・マカオ」前の噴水。音楽に合わせて踊る水の競演は、ひとときの涼になる。

音楽と光にあわせて水が舞い踊る | |。夏のマカオで見逃せないのは、ゴージャスな噴水ショーだ。その代表がマカオ半島のホテル「ウィン・マカオ」と、コタイのホテル「ウィン・パレス」だ。「ウィン・マカオ」は本場ラスベガス式のカジノホテルとして2006 年に開業。ホテル前の池で行われる噴水ショーは、水の動きがまるでダンスのようにしなやかで、見る人を引き込んでくれる。

「ここで暮らしていても、噴水ショーが始まるとつい見てしまうんですよ」と近くのオフィスに勤務しているという女性が話してくれた。同2016 年8月にオープンしたウィングループの「ウィン・パレス」の「パフォーマンス・レイク」は、さらにグレードアップして、まさに「水の芸術」。ゴンドラから眺める美しさを目当てに、わざわざ足を運ぶ人も多い。

「『パフォーマンス・レイク』は、日本円にして約113 億円の費用をかけたホテルとしても力を入れた施設です。音と光がシンクロして800 万ガロンの水を空中に吹き上げるショーです。毎回異なるプログラムを上演していますから、見るたびに違う発見がありますよ」と同ホテルは胸を張る。約5分の噴水ショーは12時から24時に開催され、12時から19時は30分ごと、19時から24時は20分ごとに開催される。

真っ赤な光とともに吹き上がる噴水は炎の揺らめきのように見える。また、水の動きと音楽がぴったりとあった水の舞は妖艶な美しさだ。「噴水とは思えない。あんなふうに水が動くんだね」と観光客から歓声が上がる。