Take The Big plunge in the vast pool
歓声が上がる流れるプール
海に囲まれた南国マカオ。とはいえ、広東の河口に位置するだけに、海の色はどうしてもやや灰色に見えてしまう。せっかくの夏。青い海で泳ぎたい、と思ったら出かけたいのが大型リゾートホテルのプールだ。
中でも、家族で思いきり水遊びができると大人気なのが、コタイ地区の「ギャラクシー・マカオ」の「グランド・リゾート・デッキ」だ。夏の日に輝く金色の擬宝珠、ところどころに配置された茶色い岩、緑のヤシの木、レストランの店内に見えるブルーのアズレージョ…。ホテルの施設内とは思えない本格的ビーチリゾートが出現しているのが「ギャラククシー・マカオ」のプールエリアなのだ。「グランド・リゾート・デッキ」は、「ギャラクシー・ホテル」「ホテル・オークラ・マカオ」「バンヤンツリー・マカオ」などラグジュアリーな5つのホテルに囲まれたプールエリアのこと。
足を踏み入れて、そのスケールの大きさに圧倒される。それもそのはず、ホテルに囲まれた2階の屋外に設置されたエリアは、広さ約7万5000 平方メートル。ここに12のプールやレストランが配置され、水遊びから、水辺でのくつろぎ、カフェタイム、おいしい食事まで、ビーチリゾートのお楽しみがすべてそろっているのだ。
「流れるプールが世界最長級と聞いてぜひ体験したいとマカオに来ました。子供よりも私たち親の方が楽しんでいます」と語るのは、夫と小学生の長女、次女と一緒に遊びに来たという30代の日本人女性。浮き輪に乗って流れるプールで歓声をあげる子供たちを見ながら、「以前に来たときは冬だったので、夏に来たら必ずこのプールで遊ぼうと思ってギャラクシー・ホテルに泊まりました」とか。
お目当ての流れるプールは「スカイトップ・アドベンチャー・ラピッズ」。全長575 メートル。一周を巡ると約20分。ヤシの木立の間を蛇行しながら流れているプールは、浮き輪に乗ってゆらゆらと進むのが楽しい。ところどころに、波が起きたり、上から水が滝のように落ちてくる箇所などが設置され、コースは変化に富んでいる。遊歩道などを超える部分は、水路が透明になっており、下を歩いている人から手を振られることも。ここでしかできない体験だ。
「途中で上からシャワーが降ってきたり、流れによって岸の方に押し流されときにクルリと後ろ向きになったりするのが面白いです。流れは意外に速くて、結構スリルがあります。でも浮き輪が大きいので子供でも安心して遊べるのがいいですよね」と笑う。さすがに世界最長級だけあって、のんびり一周するうちに景色が次々変っていく。
巨大ビッグウェーブは、マカオ名物
「グランド・リゾート・デッキ」のもうひとつの注目は、「スカイトップ・ウェーブ・プール」だ。
約4000 平方メートルの広さを誇る波の出るプールで、人工波の高さは最高1.5メートル。世界最大級のスケールの波が楽しめる。「毎日10時30分、14時、16時は大波が楽しめるブギータイムです。ボードや浮き輪に乗って迫力を体験してください」とギャラクシー•ホテルのスタッフは話す。
また、長さ約150メートルの”ロングビーチ“は、海辺の気分で遊べるのが楽しい。350 トンの白砂が運び込まれて作られた砂浜と波打ち際は、本物の海辺そのものだ。「裸足で歩くと、足裏に砂の熱さを感じます。そのまま水の中にはいると、ハワイやグアムの砂浜を歩いているみたいな感触ですね」。先ほどの家族連れは、今度は波打ち際で水遊びを始めている。まさに、南国のビーチリゾートそのもの。ホテルの中にいることを忘れてしまう。