極上の味をさらに引き立てるアートなインテリア


Familiar local dishes can be even artistic

縁起のいい「8」と、赤い金魚のモチーフがふんだんに散りばめられた「ジ・エイト」の店内。

縁起のいい「8」と、赤い金魚のモチーフがふんだんに散りばめられた「ジ・エイト」の店内。

ビュッフェで、エンターテイメントの極みを味わう

「ベイジン・キッチン」名物の餃子。

「ベイジン・キッチン」名物の餃子。

マカオらしい、エンターテイメント性のあるダイニングで、もうひとつ忘れちゃいけないのは、各ホテル自慢のビュッフェ。せっかく食の国際都市マカオに来たのだから、アレも食べたい、コレも食べたいという、旅行者のわがままな欲望を存分に満たしてくれる。

グランド・ハイアット・マカオの「メッザ・ナイン・マカオ」は、シンガポール系のインターナショナル・レストラン。9つの異なるダイニングで構成され、マカオ料理から、和・洋・中・エスニックまで、さまざまな味が楽しめる。広々とした店内をめぐると、色とりどりの食材、立ち昇る湯気や炎、目の前で様々な料理が出来上がっていくライブ感に、思わずテンションが上がる。客席は、ゆったりとしたテーブル席から、キッチン前のカウンター、冬季でなければ、プールサイドの屋外テーブルも楽しい。

この店の最大の特徴は、ライブキッチンスタイルを採用している点。ビュッフェというと、ライン上にずらりと料理が並んでいて、各自お皿を持って料理を取りに行くイメージがあるが、ここでは、魚介類や野菜など、美しくディスプレイされた食材を見ながら、好きな素材と調理法を選んでオーダー。あとはテーブルで待っていれば、できたての 料理が運ばれてくる。現在、マカオに留学中という女子学生は、「地元の人たちが、『ちょっとおいしいものを食べよう』と訪れるのも、実はこうしたホテルのビュッフェや、ランチの飲茶だったりします。マカオっ子は食いしん坊で味にうるさいから、コスト・パフォーマンスのいいお店にも敏感なんです」と、教えてくれた。

「メッザ・ナイン」のディスプレイにワクワク。

「メッザ・ナイン」のディスプレイにワクワク。

ちなみに、同ホテルのメインダイニング「ベイジン・キッチン」も人気。エントランスを飾るティーポットのドラマティックなディスプレイに心奪われ、中国の伝統的な装飾が施された温かみのあるダイニングで、優雅な時間を過ごせる。料理は、店名の通り大陸北部もので、北京ダックは皮だけでなく、肉も食べさせてくれるスタイル。グランド・ハイアット・北京にある店と同じ窯を使い、熟練の料理人が焼き上げる。「パリッとつややかに焼き上げたダックの皮に、グラニュー糖をまぶして食べるのがハイアット流。だまされたと思ってぜひ試してみてください。皮の甘みと砂糖の甘みが相まって、口の中でシューッと溶けていく感覚は、ちょっとクセになりますよ」(同)。

また、この店は小麦粉料理も充実していて、手打ち麺や、レース編みのような羽根つき餃子も人気。日本人の舌にも親しみやすい。

マカオで楽しむヨーロッパの味

モナコの老舗ブラッスリー&カフェの味と雰囲気を再現した「カフェ・ド・パリ・モンテカルロ」。

モナコの老舗ブラッスリー&カフェの味と雰囲気を再現した「カフェ・ド・パリ・モンテカルロ」。

インターナショナルなホテルでは、広く海外の味が楽しめる。例えば昨年、ギャラクシー・マカオに登場した「カフェ・ド・パリ・モンテカルロ」。モナコの本店は、お城のような外観で知られるカジノ「カジノ・ド・モンテカルロ」がある広場の一角に建つ、1868年創業のブラッスリー&カフェ。同店がアジア初進出店となる。本店を彷彿とさせる、ベル・エポック調のゴージャスでエレガントなインテリアが特徴で、料理はビストロの定番がずらり。サラダ・ニソワーズや、オニオングラタンスープ、牛肉のタルタルなどのほか、海鮮を使った中国風のメニュー、アフタヌーンティーも楽しめる。

MGM名物オクトーバー・フェスト。

MGM名物オクトーバー・フェスト。

食のイベントでは、MGM系列のIRの恒例行事となっている「オクトーバー・フェスト」が楽しい。予約しないと入れないほど、毎年大勢のビール好きで賑わい、昨年はMGMコタイを会場に盛り上がった(例年は10月開催、今年は未定)。ドイツ・ミュンヘンの伝統的なビール祭りを再現したもので、毎回異なるドイツビールのブランドがスポンサーとなり、多種多様なドイツビールのほか、ジューシーなソーセージにザワークラウト、アイスバイン、大きなブレッツェルなど、ドイツらしいフードも味わえる。味はさすが一流ホテルのクオリティと評判だ。昨年も参加したという男性旅行者は、「家族で参加したのですが、ステージでドイツ音楽の生演奏があったり、飲めない人向けのノンアルコールドリンクも用意されていて、みんなで楽しむことができました」と、話す。

大航海時代から東西の食文化を取り入れてきたマカオ

こうして洋の東西を問わず、さまざまな食文化を貪欲に取り入れ、自分たち好みにカスタマイズ・進化させていくパワーとクリエイティビティは、大航海時代の昔から、マカオの得意とするところ。IRのフード・シーンは、それがもっとも顕著に現れ、いつも活気にあふれている。「1年ぶりに行ってみたら、ガラリと印象が変わった」という人が多いのも当然で、その進化はなんとも目まぐるしい。2018年、2019年と、2年連続で「アジアのベストレストラン50」(レストラン界のアカデミー賞とも呼ばれる、英国発レストランランキングのアジア版)の授賞式会場となったこともあり、アジア各地で活躍する料理評論家、シェフ、レストランオーナーたちからの注目も高まっているマカオ。これからも、目が離せない。

噴水ショーが目の前!「ウィンレイ・パレス」。

噴水ショーが目の前!「ウィンレイ・パレス」。