世界中のアーティストが集まるマカオ。 料理もアートそのもの!


Macao, City of Art –where world-class artists gather

ヌーワ・マカオのモダン・フレンチ「ザ・テイスティング・ルーム」。シグネチャー・ディッシュのひとつとして知られる、ブルターニュ産オマール・ブルーの前菜。

ヌーワ・マカオのモダン・フレンチ「ザ・テイスティング・ルーム」。シグネチャー・ディッシュのひとつとして知られる、ブルターニュ産オマール・ブルーの前菜。

街中にアートがあふれる

愛らしいハリネズミ型の饅頭。ハサミで針の1本1本を立ち上げ、ふわふわに蒸し上げている。

愛らしいハリネズミ型の饅頭。ハサミで針の1本1本を立ち上げ、ふわふわに蒸し上げている。

マカオは、アートが身近な街だ。街のあちこちに点在する世界遺産の教会には、窓辺を彩るステンドグラスや、聖書の物語・聖人たちを描いた宗教画が見られ、IR(統合型リゾート)のロビーには斬新な現代アートや博物館クラスの骨董品が飾られている。

市街地の道路標識や壁面を飾るアズレージョ(ポルトガルの絵付けタイル)、路面を彩るカルサーダス(石畳)、路地に突如として現れるウォール・アートも、喧騒の渦巻く街の風景に溶け込みながら、ほどよいスパイスとなっている。マカオの人々は、暮らしのすぐそばにアートのある日常を送っている。

今年は6月から10月の5ヶ月間にわたって、街中をアート・ミュージアム、アート・ガーデンにしようという一大イベント「アート・マカオ」を開催。世界的なアーティストの作品を間近で見る機会も増えている。だが、それだけではない。マカオは「食」の世界でも、最先端のクリエーションに事欠かない。まだ広くは知られていないかもしれないが、「マカオ大好き」というリピーターたちの間では、「マカオのアートな食」は旅の目的のひとつになっているという。

食はアート表現のひとつ

グランド・リスボアの中国料理店「ジ・エイト」のエビ蒸し餃子。繊細な金魚のヒレまで見事に表現されている。

グランド・リスボアの中国料理店「ジ・エイト」のエビ蒸し餃子。繊細な金魚のヒレまで見事に表現されている。

「マカオの魅力を語るうえで、欠かせないのが『食』です。山手線内側の約半分ほどのコンパクトな土地(約33平方キロメートル)に、ハイエンド・ダイニングから、ローカル食堂まで、多種多様な飲食店がひしめき合い、食のレベルはとても高い。ポルトガル、中国、そして長い歴史の中でマカオにやって来たさまざまな人や素材が生み出したマカオの食は、世界のどこにもないほどエキサイティングなんです」と、ここ数年、食べ歩きが目的でマカオをたびたび訪れているという女性は語る。

ホテルのビュッフェのディスプレイもアートの域。

ホテルのビュッフェのディスプレイもアートの域。

2019年版の「ミシュランガイド 香港・マカオ」では、マカオにある19ものレストランが星付きの評価を獲得した。また、大航海時代から現在に至るまで、東洋と西洋の食がゆるやかに交錯・融合し、独自の食文化を形成してきたマカオは、2017年、ユネスコの「食文化創造都市」にも認定されている。

各国料理や、新鮮な素材に目移り必至。

各国料理や、新鮮な素材に目移り必至。

前出の女性は、「特にIRのレストランから目が離せないですね。いずれも著名な料理人を招聘し、斬新で話題性のあるレストランが次々とオープンしています。ハイクオリティなレストランがこれほどまでに多いのは、IRにやってくる世界中の富裕層が、食にもたくさんのお金を使っていくからだと言われてきました。でも、最近では、レストランそのものがお目当ての„グルメ旅“を楽しむ層も確実に増えていると思います」と話す。

超高級レストランから地元庶民が長年愛してきた味まで、マカオの「食」の芸術は、旅人を魅了し続けている。

グランド・リスボア最上階、高さ238mの天空に位置する「ロブション・オー・ドーム」。客席はドームの内側に沿うように配置されており、どの席からもマカオの絶景を楽しむことができる。

グランド・リスボア最上階、高さ238mの天空に位置する「ロブション・オー・ドーム」。客席はドームの内側に沿うように配置されており、どの席からもマカオの絶景を楽しむことができる。

ライブ感溢れるビュッフェのオープンキッチン。フライパンから立ち上る炎、食欲を刺激する香りもごちそうの一部。

ライブ感溢れるビュッフェのオープンキッチン。フライパンから立ち上る炎、食欲を刺激する香りもごちそうの一部。

定番の中国料理もモダンなプレゼンテーションでゲストの心を鷲掴みに。

定番の中国料理もモダンなプレゼンテーションでゲストの心を鷲掴みに。