旅の楽しみのひとつが、そこに暮らす人々とのふれあい。それを求めるなら、下町の市場へと繰り出すのが一番だ。うれしいことに、そこには食通をもうならせるローカルグルメも目白押し。今回はマカオに数ある市場の中でも、特に人気の高い紅街市と營地街市の2カ所を中心に巡り歩いてみた。
1 紅街市 – 赤レンガ造りのレトロな生鮮食品市場
2 熱気あふれる庶民の台所 群隊街~義字街
3 セナド広場近くにそびえる大型市場 營地街市
100円ショップの大創百貨が大流行
近年、マカオで急速に店舗数を増やしているのが、日本の100円ショップ・ダイソーである。マカオでは大創百貨(DAISO)の名で親しまれている。値段は1個15パタカ(日本食類は13パタカ)と決して安くはないものの、日本の会社の製品(実際にはメイドイン中国なども多い)としての信頼度の高さと種類の豊富さから、地元の人たちにはとても人気が高いのだ。
ちなみに、日本円で200円や500円と表記されたままの製品もあるが、店内には交換レートの一覧表があるので、現地通貨に換算できる。ただしお店独自の交換レートのため、銀行のそれと比べて高いということをお忘れなく。それでも、日本でもおなじみの生活雑貨や食品が手に入るので、長期のマカオ滞在時などには大いに役立つに違いない。
書店でマカオ料理本を購入写真も豊富
市場巡りの途中、たまたま通りがかりに書店を見つけて入ってみたら、学生向けの参考書類の多さに加えて、料理本の豊富さにも驚かされた。その多くが日々のおかずやお弁当作りに役立つものであるという点は日本と変わりないが、中国料理本だけでなく、日本料理本が多いのにはびっくり。ヘルシーな日本料理は、ここマカオでも人気が高いのだ。
反対に、地元マカオの料理本は残念ながらごくわずか。店員さんに探してもらって、ようやく見つけて購入。もちろん広東語だから読み下すことは難しいが、レシピ程度なら、およその見当をつけることができそうだ。写真も豊富なので、眺めているだけでも楽しい。帰国後、本を見ながらマカオ料理作りにチャレンジしてみるのもいいだろう。
歩き疲れは、足裏マッサージで解消!
市場巡りで歩き疲れたら、足裏マッサージでスッキリと疲れを解消しておきたいもの。ここマカオでも、至る所に足裏印の看板が点在しているので、気軽に試してみたい。本来、足裏マッサージとはリフレクソロジーの一種で、足に60カ所もあるツボを刺激することで、経路で繋がった部位の活性化を図ることが目的である。溜まった老廃物を押し出して血液の流れが良くなるので、疲れやむくみなども同時に解消できるというわけだ。老廃物が溜まっているところほど、刺激を与えると痛みとして感じてしまうだけに、日本や台湾などでは思わず「痛い! 」と叫んでしまうこともある。
でも、ここマカオでは痛いと感じるほど強く揉み込まれることは意外と少ない。MGMマカオの近くにある足君好(45分152パタカ)も、他店同様ソフトタッチで、痛みを感じるどころか、むしろ気持ち良くて眠ってしまいそうになるほど。心地良くひと休みしたい人が多いからなのだとか。強く揉んで欲しい時は、「大ダーイレッディムゴイ力唔該」と伝える。きっと、飛び上がるほど痛くしてくれるに違いない。