見逃せないイベントが、まだまだもりだくさん


12月のマカオを華やかに彩る「マカオ・ラテンシティ・パレード」。色鮮やかな衣装で着飾った女性たちのダンスやパフォーマンスが、世界遺産の並ぶ古い街並みに映える。

12月のマカオを華やかに彩る「マカオ・ラテンシティ・パレード」。色鮮やかな衣装で着飾った女性たちのダンスやパフォーマンスが、世界遺産の並ぶ古い街並みに映える。

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東西文化が融合するイベントが盛りだくさん

秋から冬にかけてのマカオは、まだまだ大きなイベントがいっぱい。マカオのイベントの特徴は、中国とポルトガル、両方の伝統やコミュニティを大切に受け継ぎ、みんなが楽しめるエンターテインメントとして昇華させているところ。マカオの人々が自分たちの文化を誇りに思っていることが感じられるのは、そのためだろう。

まず、秋を感じさせるのが、中国文化の中で最も盛大な祭りのひとつ、「中秋節」だ。

日本でいうところの「十五夜」「中秋の名月」にあたる伝統行事で、旧暦の8月15日、今年は10月4日がその日となる。満月が近づくとマカオの名だたる広場や公園、水辺などにカラフルなランタン(中国風の提灯)が飾られ、街は浮き立つようなお祭りムード一色に。

セナド広場をはじめとするポルトガル建築群に中国のランタンが揺れる幻想的な風景は、東西の文化がゆるやかに溶け合うマカオを象徴しているようだ。

「きらびやかなランタンの灯りで満月をたたえ、家族の円満と繁栄を祈るんだよ。満月は家族団らんの象徴なんだ」と教えてくれたのは、地元商店のおじさん。「中秋節」当日には、普段離れて暮らしている家族も集まってごちそうを食べ、月餅を贈り合い、夜は公園や湖畔などに出向いて、ピクニックさながら名月を楽しむ――というのが、マカオの人たちの伝統的な過ごし方だ。

日本の「十五夜」にあたる「中秋節」。中国由来のお祭りで、街中にランタンの飾りが施される。不思議にポルトガル建築に似合い、独特の風情が漂う

日本の「十五夜」にあたる「中秋節」。中国由来のお祭りで、街中にランタンの飾りが施される。不思議にポルトガル建築に似合い、独特の風情が漂う

個性豊かな月餅も楽しみ

この「中秋節」に欠かせないお菓子が月餅。さまざまな種類があり、定番は蓮の実の白あんに、塩漬けにしたアヒルの卵の黄身を入れた大きなもの。スイーツ通の女性によると、「2つに切り分けると、卵の断面がちょうど満月のように見えるんです。初めて見たときは驚きましたが、甘じょっぱくコクのある味わいで、意外とクセになるんですよ」とのこと。ただし高カロリーなので、食べ過ぎは危険なのだと笑った。

ほかにも、有名パティスリーやショコラブティックの洋風月餅、高級ホテルのオリジナル月餅も人気。「中秋節」の特別料理を味わえるレストランもあるので、この時期だけの美食を楽しむのもいい。

街中に光があふれる

マカオの街を光で彩る「マカオ・ライト・フェスティバル」。

マカオの街を光で彩る「マカオ・ライト・フェスティバル」。

12月3日の「マカオ国際マラソン」と同じ日にスタートするのが、「マカオ・ライト・フェスティバル」(12月31日まで)。2015年から始まったイベントで、市内の広場や、主要観光スポットが”光のアート“に彩られる。

「各所に張り巡らされた電飾が次々と点灯して建物がライトアップされると、見慣れた街並みのはずなのに、違う世界に迷い込んだみたいでロマンチック。デートに最適です」とすすめるのは、地元の若いカップル。夜の散歩が楽しめるのも、治安のいいマカオならではだ。期間中には、建物の壁に画像を移す3Dマッピングや、ライト・インスタレーション、ステージイベントなども行われ、クリスマスの装飾も加わって、街は日毎に華やかさを増していく。

世界遺産の聖ポール天主堂跡や媽閣廟が色とりどりの灯りの中に浮かびあがり、幻想的な雰囲気が漂う

世界遺産の聖ポール天主堂跡や媽閣廟が色とりどりの灯りの中に浮かびあがり、幻想的な雰囲気が漂う

躍動感にあふれるパレード

「マカオ・ラテンシティ・パレード」でドラムを叩く坊や。大人も子供も笑顔が弾けるお祭りだ

「マカオ・ラテンシティ・パレード」でドラムを叩く坊や。大人も子供も笑顔が弾けるお祭りだ

同じく12月3日に開催される「マカオ・ラテンシティ・パレード」は、2011年から、マカオ特別行政区政府の設立を記念して行われているイベント。海外のラテン諸国、中国本土、地元マカオの民族舞踊チームなど、約50団体が参加。カラフルな衣装を身にまとったダンサーたちが、聖ポール天主堂跡から塔石広場までを練り歩く。

「沿道の観客を巻き込んで大いに盛り上がっているのを見ると、やはりマカオに脈々と受け継がれている”ラテン・スピリット“を感じずにはいられないですね」と現地ガイドの女性。ゴール地点の塔石広場では、各チームが最後のパフォーマンスを披露。光の演出と、パフォーマーたちのダンス、音楽が最高潮に達するフィナーレは、見る人演じる人の双方が感動の渦の中でひとつになる。

南国マカオらしい明るいお祭りには、ポルトガル、中国が混在する文化が色濃く反映されている。

南国マカオらしい明るいお祭りには、ポルトガル、中国が混在する文化が色濃く反映されている。