セナド広場を横道から眺める


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Surrounding Streets of Senado Square

D. ベルキオール・カーネイロの像の建つ小路の横にあるのが世界遺産の仁慈堂だ。マカオの太陽に映える白い建物は18世紀後半の建築。船のロープや海藻など、海にまつわる装飾を多用するポルトガル独自のマヌエル様式の装飾が特徴とされている。

D. ベルキオール・カーネイロの像の建つ小路の横にあるのが世界遺産の仁慈堂だ。マカオの太陽に映える白い建物は18世紀後半の建築。船のロープや海藻など、海にまつわる装飾を多用するポルトガル独自のマヌエル様式の装飾が特徴とされている。

初代マカオ司教が 見つめるセナド広場

コロニアル式の美しいテラスは、写真撮影に人気のスポットになっている。  建物内部は、G階が政府機関(第一公證署)、階段を上がった1階が仁慈堂博物館になっている。博物館には、イエズス会の紋章が描かれた陶製の壺、カトリックの祭礼に使用する道具類、美術品、古文書などを展示。奥の部屋には、カーネイロの肖像画が飾られ、頭蓋骨が安置されている。

コロニアル式の美しいテラスは、写真撮影に人気のスポットになっている。建物内部は、G階が政府機関(第一公證署)、階段を上がった1階が仁慈堂博物館になっている。博物館には、イエズス会の紋章が描かれた陶製の壺、カトリックの祭礼に使用する道具類、美術品、古文書などを展示。奥の部屋には、カーネイロの肖像画が飾られ、頭蓋骨が安置されている。

何世紀にもわたり、マカオの中心地として栄えてきたセナド広場。天球儀が置かれた噴水、ポルトガル風の石畳(カルサーダス)の模様が波打つ海を思わせる美しい広場は、いつも観光客や地元の人々でごった返している。

広場は数々の世界遺産の建物に囲まれている。そのひとつ、仁慈堂の横を曲がると、そこは静かな小路。奥行きは100m ほどで、両側には緑に覆われたポルトガル建築が並び、その突き当たりにマカオの初代司教D・ベルキオール・カーネイロの像が置かれている。

セナド広場に隣 接する郵政総局。歴史的価値のある建物だが、周囲の世界遺産と同様にマカオ市民が日常的に活用している。珍しいマカオの記念切手なども購入できるので、お土産にするものいい。

セナド広場に隣 接する郵政総局。歴史的価値のある建物だが、周囲の世界遺産と同様にマカオ市民が日常的に活用している。珍しいマカオの記念切手なども購入できるので、お土産にするものいい。

西洋医学を修めたカーネイロは1568年、イエズス会の司教としてポルトガルからマカオに渡る。時は大航海時代。まだポルトガル人が少なかったマカオで、病院として仁慈堂を開設する。彼はキリスト教徒だけでなく、異教徒たちも受け入れ、その後、友愛会を設立。貧しい人たちへ手を差し伸べ続けた。彼の活動は、現在も受け継がれているという。

カーネイロはキリスト教の伝説の聖人のような派手さはないですが、難病の人や老人のために自らが先頭に立って活動した。彼が作った慈善団体は今でもマカオで老人ホームや保育園などを運営しているんですよ」と現地に暮らす日本人女性が教えてくれた。

セナド広場側に面した小路の入り口からカーネイロの像まで緩やかな上り坂になっている。小路の突き当たりに建つカーネイロは、21世紀の今も静かに広場を見つめている。そのまなざしは、マカオに暮らす人々への慈愛に満ちているようだ。

洋書店は、おしゃれな マカオ土産の宝庫

ポルトガルやマカオに関する書籍がそろう書店「リブラリア・ポルトゲーザ」。カラフルなポルトガルの写真集やポルトガル語訳の「星の王子さま」なども置かれ、言葉は分からなくても眺めていると楽しい。

ポルトガルやマカオに関する書籍がそろう書店「リブラリア・ポルトゲーザ」。カラフルなポルトガルの写真集やポルトガル語訳の「星の王子さま」なども置かれ、言葉は分からなくても眺めていると楽しい。

セナド広場から聖ドミニコ広場を抜け、板樟堂街バンチョントンガイに入る。行き交う人で賑やかな通りと大堂(カテドラル)に向かう坂道が交差する角に立つ書店「リブラリア・ポルトゲーザ」は、マカオに関する書籍の宝庫だ。といっても、悲しいかな、ポルトガル語は読めない。

でも心配はご無用。店内にはポルトガル料理の書籍、マカオのポストカードやキーホルダー、ポルトガルの伝統音楽ファドのCDなどが揃い、素敵なお土産になるからだ。

マカオを訪れるのは6回目という女性は、「言葉は分からなくても、きれいな写真集があったり、マカオの風景をスケッチしたポストカードがあったり、いつ来ても楽しいお店です。友達へのお土産にしたら喜ばれました」と楽しげに写真集を手にしていた。

マカオから、誰かに便りを出そうか

郵政総局のカウンターに置かれているスタンプ。欧風の建物に「郵政總局」の文字のバランスが絶妙だ。

郵政総局のカウンターに置かれているスタンプ。欧風の建物に「郵政總局」の文字のバランスが絶妙だ。

「セナド広場に面して建つ郵政総局ヤオゼンジョンゴッは、いってみればマカオの中央郵便局。1929年に建てられた灰色の石造りの3階建ては周囲のポルトガル建築に比べて華やかさはないが、重厚感が漂う。歴史的価値のある建築物として政府の重要文化財に指定されている。

「暑い日には、涼みがてら入ってみると面白いですよ」とマカオに詳しいリピーターに勧められて、ちょっと館内へ。ずっしりとした建物は、外の日差しを遮り、よく効いた冷房とともに、体がすっと涼しくなる。

郵便業務を受け付けるカウンターの奥には、海外の記念切手などを展示する棚がずらりと並んでいる。展示はイベントによって異なるが、訪れた日には、エリザベス女王の若き日の姿が描かれたニュージーランドの記念切手や、なんとアメリカの人気テレビSFシリーズ「スタートレック」の登場人物を図柄にしたカナダの記念切手などを発見。カーク船長やスポック博士らおなじみの顔に、まさかマカオで出会えるとは!?

もちろん、マカオの記念切手も数多く用意されており、カウンターには記念スタンプも用意。日本の友達に一筆書いて送るのも楽しい寄り道になる

老舗麺店が進化?

黄枝記粥麺店で注文した料理。日本のきしめんほどの幅の麺ともやしを炒めて いる。お皿に山盛りのボリュームで、ビールによく合う味だ。

黄枝記粥麺店で注文した料理。日本のきしめんほどの幅の麺ともやしを炒めて
いる。お皿に山盛りのボリュームで、ビールによく合う味だ。

セナド広場に面したアーケードの中にある黃枝記粥麵店(ウォンチーゲイチョッミンディム)は、1946 年創業の老舗麵店のセナド広場店だ。

入り口は、常に順番待ちの人たちでごった返している。日本のように整然と並ぶことはなし。受付の女性から渡された整理券を握りしめながら、席が空くのを待つ。

「何度か来ているけど、いつのまにか電光掲示板に整理券番号が表示されるようになっている。進化しているなあ」と、リピーターらしき日本人男性の声が聞こえる。たしかに、声高に話す人たちに混じると、自分の整理券番号が呼ばれても聞き取れないことがあるかもしれない。こうした近代化(?)を体験するのも、お気に入りの店に何度も通う面白さだ。

この店自慢の麺とワンタンの皮は竹を使った伝統的な麺打ちの手法による手作り。観光客も多い人気店だけに、店内は相席が基本。熱々の麺をすすりながら、顔を上げると、やはりフーフーと麺をすすっていた相席の人と目が合って、ついほほえんでしまう。旅先で出会う美味は人の気持ちを近づけるようだ。
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