古い街で、 「迷路」を楽しむ


taipacoloane

Nostalgic Stroll in Taipa and Coloane

色鮮やかな住宅は、ポルトガル風であ りながら屋根瓦などに中国の影響も見え る。東西文化が融合しているマカオらしさ があちこちに残っているのがタイパ・ビレ ッジの魅力。古い家がレストランやカフェ、 しゃれた雑貨を扱う店などに改装されてい ることも多い。

色鮮やかな住宅は、ポルトガル風であ りながら屋根瓦などに中国の影響も見え る。東西文化が融合しているマカオらしさ があちこちに残っているのがタイパ・ビレ ッジの魅力。古い家がレストランやカフェ、 しゃれた雑貨を扱う店などに改装されてい ることも多い。

タイパの横道は、ポルトガルの面影

タイパ・ビレッジのすぐ向こうは、巨大な複合リゾートホテルの建設で変貌し続けているコタイ地区。昔ながらの商店やアパートが並ぶタイパ・ビレッジの通りの屋根越しに、金色の装飾が印象的な「ギャラクシー・マカオ」が顔をのぞかせている。林立するラグジュアリー・ホテルでは、世界最長級といわれる流れるプールなどのリゾート施設も人気が高い。メインロビーの噴水では、「フォーチュン・ダイヤモンド」という30 分ごとに噴水から輝くダイヤモンド形の物体が現れるというショーを開催。ゲストの幸運を象徴するという仕掛けだという。

タイパ・ビレッジのすぐ向こうは、巨大な複合リゾートホテルの建設で変貌し続けているコタイ地区。昔ながらの商店やアパートが並ぶタイパ・ビレッジの通りの屋根越しに、金色の装飾が印象的な「ギャラクシー・マカオ」が顔をのぞかせている。
 林立するラグジュアリー・ホテルでは、世界最長級といわれる流れるプールなどのリゾート施設も人気が高い。メインロビーの噴水では、「フォーチュン・ダイヤモンド」という30 分ごとに噴水から輝くダイヤモンド形の物体が現れるというショーを開催。ゲストの幸運を象徴するという仕掛けだという。

開発が進むコタイ地区のすぐ隣にあるタイパ地区。中心はタイパ・ビレッジで、100m ほどの官也街クンヤーガイの両側には、土産物、レストラン、ファストフード、スイーツの店などがびっしりと並び、多くの観光客で夜遅くまで賑わっている。

繁華な街の賑わいもいいが、せっかくタイパに来たなら、横道にそれてみよう。20世紀の初めまでポルトガル人の別荘地でもあったタイパ・ハウス・ミュージアムをはじめ、今も往時の面影が色濃く残る。

タイパ・ビレッジは、細い路地が入り組み、ポルトガル人たちが暮らしたペパーミント• グリーン、ピンク、イエローの建物が並ぶ。

アールデコ風の街灯がカラフルな家並みに似合う横道は、「ここは、ポルトガル?」と錯覚しそうだ。

「タイパは小さな村。どこに迷い込んでも、歩いているうちに大きな通りに出ます。安心して迷子になってほしいですね」

マカオのホテルに勤務する女性のすすめで、横道にそれてみる。角を曲がる度に、カラフルな色あいの遊具が並ぶ公園に出たり、ポルトガル建築を改築したカフェに出会ったりする。

「ポルトガルの雰囲気を楽しみたいなら、タイパはおすすめの場所。最近は、昔の建物が並ぶ路地の向こうにコタイの巨大リゾートが見えていて、新旧の対比が面白い。写真好きには楽しい撮影スポットが多いですよ」とさきほどの女性が教えてくれた。

たしかに、どこの路地に入っても、古い民家の向こうにギャラクシー・マカオなどのリゾートが顔をのぞかせる。その新旧の対比を楽しむためにも、タイパではわざわざ迷子になるのも楽しい。

思い思いに塗られた建物は、くすんだ部分と鮮明な色の部分が混ざり合い、独特の色彩になっている。

思い思いに塗られた建物は、くすんだ部分と鮮明な色の部分が混ざり合い、独特の色彩になっている。角を曲がるたびに異なった色合いの小路が現れ、次の小路を入るとまた違った色の通りにぶつかる。

ポルトガル人も暮らしたタイパ・ビレッジの小路には今もその面影が残る。ポルトガルの建築はイエロー、ローズピンク、ペパーミント・グリーンなどカラフルな外壁が特徴だ。

ポルトガル人も暮らしたタイパ・ビレッジの小路には今もその面影が残る。ポルトガルの建築はイエロー、ローズピンク、ペパーミント・グリーンなどカラフルな外壁が特徴だ。

中心となる官也街には土産物店やレストランがぎっしりと並ぶが、一歩、横道に入ると迷路のようだ。角を曲がるたびに異なった色合いの小路が現れ、次の小路を入るとまた違った色の通りにぶつかる。

中心となる官也街には土産物店やレストランがぎっしりと並ぶが、一歩、横道に入ると迷路のようだ。



今も残る昔ながらののどかな漁村の風景

訪れるたびに開発ラッシュで変貌していくマカオでも、コロアン・ビレッジには、いつ来ても昔の風景が残っている。菩提樹が揺れる海辺の道路こそ広いが、村の中に入ると広場から路地へ、路地からさらに次の路地へとつながっていき、昼餉を買いになじみの店に行く村人たちとすれ違う。

「コロアンは、その昔は離島でした。コタイ地区の埋め立てでタイパと陸続きになりましたが、今でも豊かな自然が残るエリアです。都市の喧噪から離れた穏やかな空気が流れている。休日を過ごすにはいいですよ」と現地の人が教えてくれた。

小路に迷い込む散歩の起点は、聖フランシスコ・ザビエル教会前の広場。中央には1910年に住民たちが海賊の襲来を打ち破った記念碑が立っている。広場に面した小さなレストランでは、村人たちがビールを飲みながら話に花を咲かせている。教会から右側に伸びる小路の中国料理店では、路上にまな板を持ち出して、仕込みに余念がない。

村は端から端まで歩いても20分ほど。干し魚をはじめ、魚介の乾物を売る店も何軒か並んでいる。「船人街(シュンヤンガイ)」の街路表示が海辺の村らしい。

「通りから一本小路に入ると、村人たちの住まいが並び、屋台風の小さな食堂も点在していて、食事時には地元の人が次々にやってくる。素朴なマカオの生活が見えるのが興味深いですよ」とか。

菩提樹の木陰に置かれたベンチでは、老人たちがゆったりと海を眺めている。ベンチは村のあちらこちらに置かれ、寄り道の休憩にはぴったり。何もないけれど、ほっとする。コロアン・ビレッジは、せわしない日本での日常を、ひととき、忘れさせてくれる。

「観音古廟」前でみかけたお散歩中の 犬。のんびりした村は、犬も好き勝手にのんびりと歩いているようだ。

「観音古廟」前でみかけたお散歩中の犬。のんびりした村は、犬も好き勝手にの
んびりと歩いているようだ。

ラグジュアリー・ホテルが見下ろす村の通りでは、庶民たちの暮しが営まれている。なじみの店で昼餉を買って帰宅するらしい女性の姿など、マカオの人々の日常が垣間見られるのがタイパやコロアンの魅力だ。

ラグジュアリー・ホテルが見下ろす村の通りでは、庶民たちの暮しが営まれている。なじみの店で昼餉を買って帰宅するらしい女性の姿など、マカオの人々の日常が垣間見られるのがタイパやコロアンの魅力だ。

波が静かに打ち寄せるコロアン・ビレッジの水路沿いの道。ところどころにベンチがおかれ、歩き疲れたら一休みにちょうどいい。名物のエッグタルトをテイクアウトして、 食べながら歩くのもマカオの楽しみだ。

波が静かに打ち寄せるコロアン・ビレッジの水路沿いの道。ところどころにベンチがおかれ、歩き疲れたら一休みにちょうどいい。名物のエッグタルトをテイクアウトして、 食べながら歩くのもマカオの楽しみだ。